07. アニメーションのサブセクション

アニメーション作成

ここでは、振動解析結果からアニメーションを作成します。アニメーションの作成は「RESP-D」に付属する「RESP-D Animation」を用いて行います。

振動解析アニメーションを作成するためには、「履歴出力指定」において「アニメ」の項目にチェックをいれてからRESP-Dの解析を実行しておいてください。

RESP-D アニメ作成の起動

RESP-D Animationの起動には、次の2通りの方法があります。

  1. アイコンからの起動

デスクトップ上のアイコンをダブルクリックします。

  1. スタートメニューからの起動

「スタート」→「すべてのプログラム」→「RESPアプリケーション」→「RESP-D Animation」を選択します。

操作画面と基本操作

画面中央に1) アニメーション図ウインドウ、右に2) 操作パネル、下に3) メッセージウインドウが配置されています。


  1. アニメーション図ウインドウ

読み込んだ建物モデルの表示と、アニメーションの再生が行われます。

・ズーム方法:マウスのホイールボタン

・パン方法:CTRLキーとマウスの中ボタンを押しながらマウスを移動

・回転方法:マウスの中ボタンを押しながらマウスを移動

  1. 操作パネル

モデル表示やアニメーションの詳細設定、アニメーションの実行・停止、AVIファイル出力を行います。

  1. メッセージウインドウ

ワーニングやエラー情報などの出力メッセージを表示します。

アニメーションデータの読込

モデルデータの読込

メインメニュー「ファイル」→「一棟目モデルデータを開く」をクリックします。アニメーションを作成するモデルのRESP-D圧縮ファイル「.dz」を開くと、アニメーション図ウインドウに架構が表示されます。

解析モデルファイルを保存したディレクトリに諸元データファイル(DataTable001.dat、DataTable002.dat)が配置されている場合は、下記メッセージボックスを表示し、配置した諸元データファイルで性能を上書きするか確認を行います。RESP-Dで諸元データを上書きして解析モデルを作成した場合は、RESP-D Animationを使用する際も諸元データを上書きしてください。

変位データの読込

メインメニュー「ファイル」→「一棟目モデル変位データの読込」をクリックします。モデルデータと同じフォルダに作成されたAnimationファイル「.anime」を指定します。(RESP-Dにてアニメ履歴出力を指定した上で、振動解析を実行しておく必要があります。)

2棟目モデル読み込み

2棟並べての応答比較アニメーションを作成する場合は、続けて2棟目のモデルデータと変位データの読込を行います。メインメニュー「ファイル」→「二棟目モデルの読込」および「二棟目モデル変位データ読込」をクリックし、一棟目と同様にファイルを開きます。

読み込んだ二棟目モデルデータを削除したい場合は、「ファイル」→「二棟目モデルの削除」を選択してください。

アニメーション詳細設定

アニメーションの表示・動作制御は、画面右側の操作パネルにて行います。

モデルの部材色変更

 操作パネルの「部材表示色編集」ボタンをクリックします。構造材・板部材・その他・全体のタブから項目を選び、表示の可否、色、透明化の可否、透明度を変更することができます。

 指定した変更をアニメーション図に更新する場合、「3D図更新」ボタンをクリックしてください。また、色の設定を初期設定に戻す場合は、「初期設定に戻す」ボタンをクリックしてください。



表示制御

 操作パネルの「表示制御」からは、以下の項目について設定ができます。

1) 座標軸の表示: する・しない

2) 軸階の表示: する・しない

3) 部材辺縁の表示: する・しない

4) 地面の表示: すり・しない

5) 平行投影で表示: する・しない

6) H型断面の簡略描画: する・しない

7) 丸型柱の簡略描画フラグ: する・しない

8) レンダリング: する・しない

9) 部材塑性状態表示: する・しない

操作制御

 操作パネルの「操作制御」からは、以下の項目について設定ができます。

1) 自動回転スピードの倍率: 数値(デフォルト=1)

2) 自動回転の方向は時計順: はい・いいえ

アニメーション動作制御

 操作パネルの「アニメ制御」からは、以下の項目について設定ができます。

1) 変位倍率: 数値(デフォルト=25)

2) 表示速度(倍): 数値(デフォルト=1)

3) 絶対変位で表示するか: する・しない

二棟目モデル制御(二棟目モデルを読み込んだ場合のみ表示)

 操作パネルの「二棟目モデル制御」からは、以下の項目について設定ができます。一棟目モデルに対する相対位置を自由に指定できます。

1) 二棟目モデル偏移量(X): 数値(デフォルト=モデル規模より自動設定)

2) 二棟目モデル偏移量(Y): 数値(デフォルト=0)

3) 二棟目モデル偏移量(Z): 数値(デフォルト=0)

アニメーションの再生

アニメーションの「再生」は、操作パネルの「アニメーションプレイヤー」から行ってください。「一時停止」「停止」もこちらから行なえます。

動画ファイル出力

RESP-D Animationでは、アニメーション画像を動画ファイルに出力することが可能です。Windows Media Playerなどで再生できるため、RESP-DがインストールされていないPCでも再生可能です。動画のフォーマットには、MP4、MPEG-1、AVI形式が指定可能です。

 動画ファイル出力は、操作パネルの「動画ファイル出力」より行ってください。出力ファイル名ボタンから、出力先フォルダの指定と出力ファイル名を指定し、実行ボタンを押してください。

 出力設定は、操作パネルの「動画ファイル出力」より行ないます。

Windows Media Player再生例

RESP-D アニメ作成の終了

RESP-D アニメ作成の終了

メインメニュー「ファイル」→「アプリケーションの終了」を選択すると、プログラムが終了します。