静的増分解析条件

メインメニュー「計算条件」→「静的増分解析条件」を選択します。ここでは、荷重増分解析を設定します。

「解析ケースの指定」の入力項目

項目内容デフォルト上限下限単位
外力作用
角度
増分用水平外力の加力方向を、全体座標系のX軸からの角度で直接入力してください。X方向正加力:0
X方向負加力:180
Y方向正加力:90
Y方向負加力:270
 -  - 
限界変形角柱の加力方向に対する最大層間変形角が入力値に達した時点で、増分解析を終了します。設定しない場合は(半角数字の)0を入力してください(定義した荷重倍率に達するまで解析を実行します)。50 -  - rad

「荷重増分コントロール」の入力項目

項目内容デフォルト上限下限単位
荷重倍率L.F.1加力方向ごとに増分倍率を入力してください。 -  -  -  - 
分割数1加力方向ごとに、各増分倍率間の分割数を入力してください。 -  -  -  - 
終局検定指定終局強度検定を行う際の採用ステップを指定します。どこにもチェックを入れなかった場合は解析の最終ステップを採用します。 -  -  -  - 
*1 荷重増分解析では、外力分布形は一定とし、入力した増分倍率となるまで増分値を順次加算します。

「外力分布形の指定」の入力項目

項目内容デフォルト上限下限単位
外力
分布形
荷重増分解析用の外力分布が一次設計時と異なる場合は、各方向のせん断力係数を層ごとに直接入力してください。地下階、PH階は水平深度(Ki)を入力してください。0を入力した場合、自動計算値が採用されます。したがって、外力を生じさせたくない場合は微小値を入力します。
また、「応力計算条件」により許容応力度計算時に弾塑性解析応力結果を用いる設定をした場合はこちらの 指定値を採用します。
0 -  -  - 

※「副剛床のCi直接入力」において荷重増分解析時のCi指定を行っている場合でも、「X方向(Y方向)外力分布形を直接入力する」としていなければ、副剛床についても地震荷重時と同様の外力分布形が採用されますので、ご注意ください。

項目内容デフォルト上限下限単位
架構設計変形時を計算する架構設計変形時の荷重倍率を計算するかどうか指定します。本指定を行うと構造計算書出力のQ-δ曲線上に架構設計変形時のプロットと荷重倍率が出力されます。架構設計変形時の応力で終局検定を行う場合には、別途「増分解析条件1」「荷重増分量コントロール」に設定する必要があります。しない -  -  - 
重心位置高さ架構設計変形計算用の重心高さを入力します。階の間を指定した場合、上階と下階の変位を線形補間して計算します。 -  -  - m
基準点変位、
基準点せん断力
基準となる点を重心変位もしくは1階層せん断力により指定します。 -  -  - m
kN
目標点架構設計変形時計算用の基準点に対する面積倍率を指定します。 -  -  -  - 
長期荷重の考慮「初期応力を考慮する」もしくは「初期応力は柱軸力のみ考慮する」を選択します。また、長期荷重に対する荷重倍率を設定することもできます。初期応力を考慮する -  -  - 
等価減衰定数の計算等価減衰定数を計算するかどうかを指定します。指定した場合、「荷重増分解析結果」フォルダに「○○_push_his△△_DampingFactor.csv」(○○:dzファイル名,△△:ケースNo., X正,X負,Y正,Y負の順で1~4)というファイル名で減衰定数履歴が出力されます。する -  -  - 
段階的耐力喪失解析の設定段階的耐力喪失解析をするかどうかを指定します。柱、大梁、壁の耐力喪失変形角の下限と上限を設定します。いずれかの部材が上限に達するまで増分解析を行い、下限と上限の範囲内の部材を耐力喪失部材とみなして、それらの部材を両端ピンとしてモデル化したのち再度増分解析を実施するという流れを増分解析終了条件に達するまで繰り返します。柱、大梁の耐力喪失を考慮する場合、柱および大梁のせん断破壊を「考慮する」にしておく必要があります。しない -  -  - 
Q-δ曲線の層間変位計算用節点位置Q-δ曲線における層間変位計算用節点位置を指定します。重心位置 -  -  - 
反復計算反復計算をするかどうかを指定します。する -  -  - 

また、画面上部の[履歴出力指定]ボタンから、履歴出力の指定が行えます。

ここで指定した後解析を行うと、荷重増分解析結果フォルダに”(解析モデル名)_hisXX_(部材タイプ名).csv”という名称で履歴出力結果ファイルが出力されます。

履歴出力指定

静的荷重増分解析の部材履歴を出力するには、左上の「履歴出力」ボタンをクリックします。


各部材を範囲として指定すると、指定部材について履歴出力が行われます。 ケースNoは1~4までX方向正、X方向負加力、Y方向正加力、Y方向負加力の順で対応します。

振動解析結果から外力分布を決める

振動解析結果を見ながら外力分布(各階の層せん断力係数Ci)を直接入力することができます。

地震力や静的増分解析条件を設定する画面から呼び出せます。

計算条件>静的載荷条件


荷重・材料>地震荷重


詳しくは「こちらの記事」をご参照ください。