部材耐力直接入力
部材耐力直接入力
メインメニュー「部材リスト」→「部材耐力の直接入力」を選択し、ウインドウを開きます。ここでは、ブレースの軸耐力と大梁の曲げ耐力の直接指定が可能です。
部材耐力の直接入力リストの共通操作
符号を新規追加、削除、コピー・貼り付ける場合
ウインドウ上で右クリックするとメニューが表示されますので、行を新規追加する場合は「行新規」、行を削除する場合は「行削除」を選択してください。リストをドラッグして範囲指定後、右クリックすると、選択範囲のコピー、貼り付けができます。また、Microsoft Excelで作成した部材リストを貼り付けることも可能です。具体的な操作方法については、「節点補正荷重」を参照してください。
ブレース軸耐力
メインメニュー「部材リスト」→「部材耐力の直接入力」を選択し、ウインドウを開きます。本コマンドでは、配置したブレースに対して個別に軸耐力を設定できます。
部材耐力の直接入力(ブレース耐力)の入力項目
項目 | 内容 |
---|---|
階層範囲 | 耐力を指定する部材の配置階層(下階、上階)を直接入力してください。 入力例: 1 階 → 1F(全て半角英数字) |
フレーム名軸名 | フレーム名、軸名を直接入力してください。部材の範囲指については「フレーム・軸の定義」を参照してください。フレーム名で部材方向、軸名で部材位置を指定します。 |
Nc | 第一折れ点耐力を直接入力してください*1。省略時はバイリニアとします。部材復元力特性直接入力で破断を考慮するモデルとした場合、引張側Ncは降伏耐力としてください。Nyより大きな値を設定することもできます。破断考慮時に引張側Ncを省略した場合、自動計算した降伏耐力が用いられます。 |
Ny | 第二折れ点の耐力を直接入力してください*1。省略時は「S 造ブレース」で設定した圧縮耐力または引張耐力を採用します。部材復元力特性直接入力で破断を考慮するモデルとした場合、Nyは破断耐力としてください。 |
α2 | 第 2 剛性の初期剛性に対する倍率を直接入力してください*1。 省略時はバイリニアとします。 |
α3 | 第 3 剛性の初期剛性に対する倍率を直接入力してください*1。 |
特記 | 振動解析結果において、指定した部材にヒンジが生じた場合は特記で入力した文字列を表示します。必要に応じて直接入力してください。 |
*1:ブレースの復元力特性を以下に図示します。
$K1$:初期剛性
$K2$:第2剛性
$K3$:第3剛性
$Nc$:第一折れ点耐力
$Ny$:第二折れ点耐力
ここで、
$α2=K2/K1$
$α3=K3/K1$
部材耐力直接入力(ブレース耐力)の入力・出力例
上図の赤枠のブレースについて、部材耐力の直接入力と振動解析結果の例を示します。
部材耐力直接入力(ブレース耐力)の入力
大梁曲げ耐力
メインメニュー「部材リスト」→「部材耐力の直接入力」を選択し、ウインドウを開きます。本コマンドでは、配置した大梁に対して個別に曲げ耐力を設定できます。
部材耐力の直接入力(大梁曲げ耐力)の入力項目
項目 | 内容 |
---|---|
下階 上階 | 耐力を指定する部材の配置階層(下階、上階)を直接入力してください。 入力例:1階 → 1F(全て半角英数字) |
フレーム名 軸名 | フレーム名、軸名を直接入力してください。 部材の範囲指については「フレーム・軸の定義」を参照してください。フレーム名で部材方向、軸名で部材位置を指定します。 |
Mc | 第一折れ点耐力を直接入力してください*1。 |
My | 第二折れ点耐力を直接入力してください*1。 |
αy | 曲げ降伏時剛性低下率αyを直接入力してください*1。 |
α3 | 第3剛性の初期剛性に対する倍率を直接入力してください*1。 |
特記 | 振動解析結果において、指定した部材にヒンジが生じた場合は特記で入力した文字列を表示します。 必要に応じて直接入力してください。 |
*1:大梁の曲げ復元力特性を以下に図示します。

バイリニアを入力する場合
バイリニアを入力する場合、Mcおよびαyに「0」を入力し、Myおよびα3にバイリニアの諸元を入力してください。
部材耐力直接入力(大梁曲げ耐力)の入力例
上図に示すY1,Y2通りの赤枠の大梁について、部材耐力を直接入力した場合の入力例を以下に示します。
部材耐力の直接入力(大梁曲げ耐力)の入力
大梁せん断耐力
メインメニュー「部材リスト」→「部材耐力の直接入力」を選択し、ウインドウを開きます。本コマンドでは、配置した大梁に対して個別にせん断耐力を設定できます。
部材耐力の直接入力(大梁せん断耐力)の入力項目
項目 | 内容 |
---|---|
下階 上階 | 耐力を指定する部材の配置階層(下階、上階)を直接入力してください。 入力例:1階 → 1F(全て半角英数字) |
フレーム名 軸名 | フレーム名、軸名を直接入力してください。 部材の範囲指については「フレーム・軸の定義」を参照してください。フレーム名で部材方向、軸名で部材位置を指定します。 |
Qc | 第一折れ点耐力を直接入力してください*1。 省略時はバイリニアとします。 |
Qy | 第二折れ点耐力を直接入力してください*1。 |
α2 | 第2剛性の初期剛性に対する倍率を直接入力してください*1。省略時はバイリニアとします。 |
α3 | 第3剛性の初期剛性に対する倍率を直接入力してください*1。 |
※大梁せん断耐力直接入力はメインメニュー「計算条件」→「部材復元力特性計算条件」→「部材非線形条件2」で「大梁のせん断破壊を考慮する」とした場合にのみ有効になります。このフォームで指定しただけでは大梁のせん断非線形は考慮されませんので、ご注意ください。
*1:大梁のせん断復元力特性を以下に図示します。

柱せん断耐力
メインメニュー「部材リスト」→「部材耐力の直接入力」を選択し、ウインドウを開きます。本コマンドでは、配置した柱に対して個別にせん断耐力を設定できます。2段組となっており、上段はX方向、下段はY方向に対応します。
「部材耐力の直接入力(柱せん断耐力)」入力画面
部材耐力の直接入力(柱せん断耐力)の入力項目
項目 | 内容 |
---|---|
下階 上階 | 耐力を指定する部材の配置階層(下階、上階)を直接入力してください。 入力例:1階 → 1F(全て半角英数字) |
フレーム名 軸名 | フレーム名、軸名を直接入力してください。 部材の範囲指については「フレーム・軸の定義」を参照してください。フレーム名で部材方向、軸名で部材位置を指定します。 |
Qc | 第一折れ点耐力を直接入力してください*1。 省略時はバイリニアとします。 |
Qy | 第二折れ点耐力を直接入力してください*1。 |
α2 | 第2剛性の初期剛性に対する倍率を直接入力してください*1。省略時はバイリニアとします。 |
α3 | 第3剛性の初期剛性に対する倍率を直接入力してください*1。 |
※柱せん断耐力直接入力はメインメニュー「計算条件」→「部材復元力特性計算条件」→「部材非線形条件2」で「柱のせん断破壊を考慮する」とした場合にのみ有効になります。このフォームで指定しただけでは柱のせん断非線形は考慮されませんので、ご注意ください。
*1:柱のせん断復元力特性を以下に図示します。

耐震壁せん断耐力
メインメニュー「部材リスト」→「部材耐力の直接入力」を選択し、ウインドウを開きます。本コマンドでは、配置した耐震壁に対して個別にせん断耐力を設定できます。
「部材耐力の直接入力(耐震壁せん断耐力)」入力画面
部材耐力の直接入力(耐震壁せん断耐力)の入力項目
項目 | 内容 |
---|---|
下階 上階 | 耐力を指定する部材の配置階層(下階、上階)を直接入力してください。 入力例:1階 → 1F(全て半角英数字) |
フレーム名 軸名 | フレーム名、軸名を直接入力してください。 部材の範囲指については「フレーム・軸の定義」を参照してください。フレーム名で部材方向、軸名で部材位置を指定します。 |
Qc | 第一折れ点耐力を直接入力してください*1。 省略時は自動計算とします。 |
Qy | 第二折れ点耐力を直接入力してください*1。 |
βu | 降伏後剛性低下率を直接入力してください*1。省略時は自動計算とします。 |
α3 | 第3剛性の初期剛性に対する倍率を直接入力してください*1。 |
*1:耐震壁のせん断復元力特性を以下に図示します。
