減衰マトリクス

減衰マトリクス

減衰タイプ

本プログラムでは減衰タイプを剛性比例型もしくはレーリー減衰およびモード別減衰から選択できます。剛性比例型とした場合、入力値された「 $T_i$(減衰指定固有周期)」、「 $h_i$(減衰定数)」から、下式により各部の減衰係数を計算します。

$C_i = \frac{T_i \times h_i}{\pi} \times S_i$

減衰マトリクス $[C]$の作成は、剛性マトリクス $[S]$に準じます。また、剛性変更に伴う減衰項の変更を指定することができます。

剛性変更に伴う減衰項の変更

剛性変更に伴う減衰項の変更を指定できます(操作編マニュアル参照)。

  1. 初期剛性比例減衰

初期剛性に対する減衰マトリクス $[C]$を用います。

  1. α1一定

初期剛性に対する $\alpha_1$、瞬間剛性マトリクス $[S]$より、以下とします。

$[C] = \alpha _1 [S]$
  1. h1一定

瞬間剛性に対する1次の固有円振動数 $\omega_1$を以下と仮定します。

$\omega _1 = \omega _{1e} \times \sqrt {\frac{\{u\}^T[S]\{u\}}{\{u\}^T[S_e]\{u\}}}$

指定された $h_1$より、瞬間減衰マトリクス $[C]$を定義します。

$[C] = \frac{2h_1}{\omega _1} [S]$

ここで、 $[C]$:瞬間減衰マトリクス

     $[S]$:瞬間剛性マトリクス

     $[S_e]$:初期剛性マトリクス

     $h_1$:(1次の)減衰定数(入力値)

     $\omega _{1e}$:初期剛性による1次の固有円振動数(減衰指定固有周期の入力がある場合は、入力値の固有周期から求まる1次の固有円振動数)

     $\{u\}$:初期剛性による1次の固有ベクトル

累積型・非累積型

累積型は、増分減衰力を積分することにより減衰を評価します。 非累積型は、減衰力を瞬間減衰マトリクス×速度 として求めます。

ここで、
$[C]$ :瞬間減衰マトリクス
$\{ \Delta \dot x\}$:増分速度
$\{ \dot x\}$:速度