鉄筋コンクリート接合部の終局耐力

鉄筋コンクリート造接合部の終局耐力

接合部検定表の符号一覧

鉄筋コンクリート造接合部の終局検定表の符号一覧を以下に示します。

$κ$ :接合部の形状による係数

   $κ=1.0$ 十字形接合部

   $κ=0.7$ ト形およびT形接合部

   $κ=0.4$ L形接合部

$φ$ :直交梁の有無による補正係数

   $φ=1.0$ 両側直交梁付き接合部

   $φ=0.85$ 上記外の場合

$b_b$ :梁幅(大きい方)

$b_1$ :梁面から平行する柱側までの距離(左)

$b_2$ :梁面から平行する柱側までの距離(右)

$b_{a1}$$\frac{b_1}{2}$または $\frac{D}{4}$の小さい方

$b_{a2}$$\frac{b_2}{2}$または $\frac{D}{4}$の小さい方

$D_j$ :下側柱せい

$h_c$ :上階階高

$h_c$’ :下階階高

$T$ :上端鉄筋引張力(スラブ筋注1)含む)

$T'$ :下端鉄筋引張力

$M_{b}$:上端引張降伏モーメント

$M_{b'}$ :下端引張降伏モーメント

$Q_{cu}$ :上下柱の存在せん断力の平均

$Q_{du}$:梁降伏時の鉄筋引張降伏力 - 柱せん断力

$α$ :接合部せん断力の割増率( $=1.0$

$V_{ju}$ :形状から計算される終局せん断耐力

鉄筋コンクリート造接合部の終局耐力

終局検定においては、5章の非線形解析モデルによる荷重増分解析結果に対し、以降に示す終局耐力を用いて検定を行います。ここで、TおよびT’は計算条件の指定により、両端ヒンジ時応力もしくは存在応力から選択できます。

$V_{ju} = \kappa \cdot \phi \cdot F_j \cdot b_j \cdot D_j$

$Q_{du} = a \cdot (T+T'-Q_{cu})$(柱せん断力:存在応力の場合)

$Q_{cu} = \frac{Q_{c1}+Q_{c2}}{2}$(柱せん断力:存在応力の場合)

$Q_{c1}$:上側柱せん断力

$Q_{c2}$:下側柱せん断力

$Q_{cu} = 2 \frac{M_b+M_b'}{h_c+h_c'}$(柱せん断力:大梁両端ヒンジの場合)

 余裕率 :  $V_{ju}/Q_{du}$