鉄骨造柱の断面検定
記号説明
軸力と曲げモーメントに対する検討
a) H形鋼
強軸まわりは、必ず横座屈(
b) 角形鋼管
c) 鋼管
せん断に対する検討
a) H形断面の場合
・曲げ許容応力度にウェブを考慮する場合
検定値は(1)または(2)の大きい方とします。
その際、
・曲げ許容応力度にウェブを考慮しない場合
検定値は(2)とします。
b) それ以外の断面の場合
検定値は(1)または(2)の大きい方とします。
その際、
柱の座屈長さ係数は、「鋼構造塑性設計指針」(6.65)~(6.67)式により、水平移動が拘束されない場合の座屈長さ係数Kを求めます。
座屈長さ係数は、以下の式より求めます。
G:節点に集まる柱と梁の剛度の比
添え字のA,Bは、柱の両端の節点を示します。
柱端がピン接合の場合は、G=10とします。
節点に接する梁が無い場合は、G=10とします。
混合構造の場合、節点に接する部材の構造種別がRC造またはSRC造のときは、その部材の剛性をヤング係数比により補正して計算します。
節点に接する部材の角度は考慮していません。
一本部材の指定は考慮していません。
梁の結合状態および支点の状態は考慮していません。
特殊形状による材長を考慮します。
幅厚比の検討
a) 部材ランクの検討 ※部材ランク検討機能は現状では一部対応となります。
構造規定の幅厚比により、部材ランクを検討します。
部材 | 断面 | 部位 | 鋼種 | FA | FB | FC | FD |
---|---|---|---|---|---|---|---|
柱 | H型鋼 | フランジ | 400N/mm2級 490N/mm2級 | 9.5 8 | 12 10 | 15.5 13.2 | 左記以外 |
ウェブ | 400N/mm2級 490N/mm2級 | 43 37 | 45 39 | 48 41 | |||
円形鋼管 | - | 400N/mm2級 490N/mm2級 | 50 36 | 70 50 | 100 73 | ||
角形鋼管 | - | STKR400 | 33 | 37 | 48 | ||
- | STKE490 | 27 | 32 | 41 | |||
- | BCR295 | 30 | 34 | 43 | |||
- | BCP235 | 33 | 37 | 48 | |||
- | BCP325 | 27 | 32 | 41 | |||
梁 | H型鋼 | フランジ | 400N/mm2級 490N/mm2級 | 9 7.5 | 11 9.5 | 15.5 13.2 | |
ウェブ | 400N/mm2級 490N/mm2級 | 60 51 | 65 55 | 71 61 |
幅厚比の検討式、およびb、dの取り方を以下に示します。
断面 | 部位 | 検討式 | |
---|---|---|---|
H形鋼 | フランジ | ||
ウェブ | |||
角形鋼管 | - | ||
鋼管 | - |