仕口パネルの計算

剛域・材端ばねとの関連性

仕口パネルと剛域を同時に設定した場合には、パネルからはみ出した部分を剛域として計算します。RCおよびSRCの場合には剛性条件で仕口パネルを指定した場合、仕口パネルと剛域が自動的に設けられます。また、Sで仕口パネルを指定した場合でも、剛域を直接入力した場合には仕口パネルと剛域が設けられます。

また、材端ばね、材端ピンを設定した場合、ピン位置は仕口パネルまたは剛域の長い方の端部に接続します。

RC造・SRC造の仕口パネル

RCあるいはSRCパネルゾーン(接合部)の大きさは下記のように設定されます。

 幅 :下層階柱の最大端主筋間距離

せい :取りつく最大せい梁の最外端主筋間距離

 

S造の仕口パネル

Sパネルゾーン(接合部)の大きさは下記のように設定されます。

 幅 :下層階柱の鉄骨形状幅

せい :取りつく最大せい梁の鉄骨形状せい

   

また、パネルゾーンの厚さは柱のウェブ厚とします。ただし、BOX柱の場合にはウェブ厚の2倍とします。CFTの場合、コンクリート断面と鉄骨断面を等価なせん断剛性を持つコンクリート断面として置換して用います。

混合接合部

柱RC,大梁Sのような混合接合部の場合、仕口パネルは考慮せず剛域が考慮されます。

仕口パネルのサイズと諸元

仕口パネルのサイズは以下のように計算されます。

RCSRCCFT
せん断パネル幅B-2×dtB-2×dtウェブ厚さRC断面とした場合の等価幅
せん断パネル長さD-2×dtD-2×dtウェブ長さウェブ長さ
材料定数RCRCRC