剛域の計算
RC造・SRC造の剛域(自動計算)
柱・梁の剛域は、壁が取り合わない場合と取り合う場合、また壁が取り合わない場合については梁にハンチがある場合とない場合を考慮します。耐震壁周辺の柱・梁の剛域は考慮しません。剛域長さは柱・梁毎に個別に指定することができます。
1. 壁が取り合わない場合(梁ハンチなし)
柱・梁フェイスからそれぞれの部材せいの1/4だけ内側に入った位置(指定により変更可)を剛域とします。
2. 壁が取り合わない場合(梁ハンチあり)
材が軸に対し25°以上の傾斜をするハンチを持つ場合には、材のせいが1.5倍の点を持って剛域を 定めます。ただし、ハンチの傾斜が60°以上のときは、ハンチの基点より材せいの1/4入った点 (指定により変更可)で 定めます。左右のハンチの差異、その他によって 上に定めた点が2点以上同時に存在する場合には 剛とみなせる部分が大きい方によります。
3. 腰壁・垂壁・袖壁が取りつく場合(梁ハンチなし)
腰壁・垂壁・袖壁が取りつく場合、下記のように剛域を設定します。入り長さ計算用のせいはフレーム内雑壁を含んだせいとします。
4. 腰壁・垂壁・袖壁が取りつく場合(梁ハンチあり)
2、3による剛域のいずれか大きい方を取ります。
S造の剛域(自動計算)
剛域長さは0とします(指定により入り長さを設定することも可能)。
危険断面位置はフェイスとします。
混合構造の剛域(自動計算)
混合構造の場合の剛域は下記のルールで設定します。
RC・SRC柱の場合
仕口部に接続する大梁にRC・SRC大梁が存在する場合、RC・SRC大梁のうち最大せいの梁フェイスからD/4内側(指定によります)までの長さを剛域長さとします。
仕口部に接続する大梁がすべてS大梁の場合、剛域長さは0とします(入り長さで剛域を指定した場合には指定した入り長さから計算されます)。
S柱の場合
仕口部に接続する大梁にRC・SRC大梁が存在する場合、RC・SRC大梁のうち最大せいの梁フェイスまでの長さを剛域長さとします。
仕口部に接続する大梁がすべてS大梁の場合、剛域長さは0とします(入り長さで剛域を指定した場合には指定した入り長さから計算されます)。
RC・SRC大梁の場合
仕口部に接続する柱にRC柱が存在する場合、RC・SRC柱のうち最大せいの柱フェイスからD/4内側(指定によります)までの長さを剛域長さとします。
仕口部に接続する柱がすべてS柱の場合、剛域長さは0とします(入り長さで剛域を指定した場合には指定した入り長さから計算されます)。
S大梁の場合
仕口部に接続する柱にRC・SRC柱が存在する場合、RC・SRC造柱のうち最大せいの柱フェイスまでの長さを剛域長さとします。
仕口部に接続する大梁がすべてS柱の場合、剛域長さは0とします(入り長さで剛域を指定した場合には指定した入り長さから計算されます)。