間柱ダンパーの剛性

間柱ダンパーは支持部とダンパー部からなる3分割要素としてモデル化されます。支持部、ダンパー部それぞれ異なる剛性として評価します。ダンパー部は製品の特性により、履歴型の非線形特性を有するものとしてモデル化します。支持部の長さは下図のように算出されます。ダンパーの種類により、静的剛性を持つもの、静的剛性を持たないもの、指定により静的剛性を考慮することが可能なものがあります。

  

  

種別種類静的剛性
履歴型間柱型鋼材ダンパーあり
JFEシビル制振間柱あり
粘性・粘弾性オイレス工業粘性制震壁指定により考慮可
免制振ディバイス粘性制震壁なし
日鉄エンジニアリングあり
ユニットゴムダンパー
住友理工 TRCダンパーあり
AFTダンパーシステムなし
JFEシビル間柱型粘弾性ダンパー指定により考慮可
コンステック CSTダンパーなし
流体オイルダンパーなし

  

日鉄エンジニアリングユニットゴムダンパーの静的弾性剛性

静的弾性解析時の剛性は、以下の式に対しγ=0.1、β=20.0を代入して算出したkuを用います。

a) 等価剛性 keq(kN/mm)

$k_{eq} = G_{eq}\times\frac{s}{d}$

$G_{eq}$:等価せん断弾性係数( $kN/mm^2$

$G_{eq}$$0.84×γ^{-0.5}$    ( $0.1≦γ≦3.0$

$γ$:歪み $s$:せん断面積( $mm^2$$d$:厚さ( $mm$

b) 一次剛性 ku(kN/mm)

$k_u = \beta \times k_{eq}$

   

住友理工 TRCダンパーの静的剛性

静的弾性解析時の剛性は、以下の式により計算します。

$_0K_2 = 1.57\times\frac{As}{d}\times\beta$

$β$: 温度補正係数 (= $e^{-0.017(T-20)}$)