S柱

S柱の剛性

断面積の考え方

柱の断面積は、角形鋼管のコーナー部分、H形鋼のフィレット部分などを考慮した実断面積とします。

  

断面欠損の考慮

(フランジ)

 継手部の断面欠損を考慮する場合、ユーザー指定の低減値によりフランジ幅を低減します。

(ウェブ)

 継手部およびスカラップによる断面欠損を考慮する場合には、ユーザー指定の低減値によりウェブ板厚を一律に低減します。

S柱の断面性能

軸断面積( $A_n$

柱の軸断面積(An)は、次式により算定します。

$A_n = A$

$A$:鉄骨全断面積(mm2

せん断変形用断面積( $A_s$

$A_s = \frac{A_w}{\kappa}$

$κ$:形状係数(=1.0)

断面2次モーメント( $I$

H形 : $I = \frac{BH^3-(B-t_w)(H-2t_f)^3}{12}$

角型鋼管 : $I = \frac{BH^3-(B-2t_w)(H-2t_f)^3}{12}$

円形鋼管 : $I = \frac{\pi (D^4-d^4)}{64}$

$H$ :鉄骨梁せい (mm)

$B$ :フランジ幅 (mm)

$t_f$ :フランジ厚 (mm)

$t_w$ :ウェブ厚 (mm)

ねじり断面2次モーメント( $J$

指定により、ねじり剛性を考慮することが可能です。

H形 : $J = \frac{1}{3} \left( 2 \cdot B \cdot t_f^3+(H-2 \cdot t_f) \cdot t_w^3 \right)$

角型鋼管 : $J = \frac{2t_ft_w(B-t_f)^2(H-t_w)^2}{Bt_w+Ht_f-t_f^2-t_w^2}$

円形鋼管 : $J = \frac{ \pi (D^4-d^4)}{32}$    ( $D$ : 外径、 $d$ : 内径 )

CFT : $J = \frac{_sG}{_cG} {_s}J+_cJ$    (※コンクリートのせん断弾性係数を乗じて剛性とする)